真夜中の訪問者真夜中の訪問者 ここは、眼下がすぐ海のキャンプ場。 月明かりの反射する夜の海。 時折、聞こえる貨物船の汽笛。 テントの中で、相変わらず、眠れない夜を迎えていた。 それでも、夢の中に意識が行ったり来たり。。。 そして。。。 その訪問者は、突如と私を現実に呼び起こしたのだ。 ガサガサ テントの周りから??? テントのナイロン質を登れずに、あがいている??? ガサガサ 途中まで、登れたやつもいるらしい。 一匹じゃなさそう。。。 テントの周りをグルグル回っているやつもいる。 ガサガサ 何??? 目を開けるのが怖い。 何??? テントの上まで、登ってみなさいよ。できないくせに。。。 私は、その音に一喜一憂していた。 まだ、帰らないの??? もうすぐ夜明けじゃないの??? まだ、夜中??? 恐る恐る目を開けてみた。 月明かりに、大きく影をうつした、それは。。。 足がたくさんあるようだ。 ここは、海。 カニ?! そんなに、大勢で来なくても~! テントって、そんなに興味があったの~?! 蜘蛛きらいの私には、カニは紙一重なんだから~! いったい、カニはテントに何をしに来たのだろう? 正体のわかった私は、もう一度寝る努力をしてみた。 薄明るい夜明け前に。。。 P.S 海際のキャンプ場は、カニに襲われるかも~~! |